今年2021年もコロナ感染問題が収束しないため、国内外の渡航は困難になったこともあり、研修生の受け入れはゼロの年になりました。
1.デンマークのコロナ感染者数について
デンマークも含め欧州諸国において、コロナ感染者数は減ることも無く反対に増えています*。
デンマークは2021年9月10日世界に先駆けコロナワクチン接種と各種の規制の結果、感染者が減っていることを理由に、全ての規制を解除しました。しかしその後、特にワクチン接種拒否者や子供達の中でのコロナ感染者数が激増したため、12月に入り、公共機関の利用や買い物においてはマスク着用の義務づけ、レストラン利用客のコロナパスポート提示義務などの規制を始めました。それと共に医療関係者や高齢者への3回目のワクチン接種と5歳~11歳のワクチン接種を始めました。デンマーク政府はワクチン接種数を一週当たり50万人に増やすよう、各地行政機関に指示しました。ワクチンを接種する医療従事者数が不足しているため、その確保に医療教育を受けた人以外にも軍人などに特別講習を実施し人材の確保に努めています。
デンマークでオミクロン(Omikron)株と呼ばれているコロナ感染者が出たのが11月28日、その後感染者は急速に増え12月5日には約200人、3日後には約580名に急増しました。
* コロナ感染者が急増している国はイタリア、スペイン、フランス、オランダ、ベルギー、スロバキア、チェコ。
デンマークでは11月下旬から12月上旬、職場のクリスマスパーティーや大きな会場を使っての合同クリスマス食事会が開催されますが、コロナ感染者数が増えていることから、12月8日政府は感染者抑制策として、学校のクリスマス休暇を1週間早める策、ナイトクラブやレストランの開店時間制限策、50人以上の集会制限策などの規制策を発表しました。
図1、デンマークにおいて、コロナ感染者数で2021年10月以降、1日当たり感染者数は4000人から4,500人と激増しています。
図1:1日当たりのコロナ感染者数推
図2.デンマークのコロナ感染者の入院数者数推移、集中管理及び人工呼吸器患者数推移.
2021年11月30日時点の入院患者数433人、集中管理患者数60人、人工呼吸器患者数34人