2020年東京オリンピック開催費用とメダル数について(20210815)

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コロナ感染の影響で1年遅らせた2020年の東京オリンピックは、2021年7月23日から8月8日の17日間に渡り、コロナ感染を避けるため、競技場は無観客の中で実施された様子です。東京オリンピック開催には国内外から約8万人が参加したと言われ、競技の運営進行に多くの人たちが関与し主催国の日本においては経済的にも大きな負担になった様子です。東京オリンピックの開催に伴う経済面での負担について、2021年8月11日の朝日新聞によりますと、東京都の会場整備費について6カ所の会場*整備費の合計額は1,375億円と書いていました。また、無観客での開催となったための入場料不足額が約900億円と言われ、これを誰が負担するか、問われているとのことでした。

*6か所の会場整備費の内訳(億円): 東京アクアテイクスセンター(567)、海の森水上競技場(303)、有明アリーナ(370)、カヌースラローム・センター(78)、大井ふ頭中央海浜公園(48)、夢の島公園アーチェリー場(9).

また、インターネット情報によりますと、新国立競技場の建設費は1529憶円でそれに設計や監理費40億円を加えると1569億円になっていると書いていました。上記の情報から解ったことは東京オリンピックの開催に伴い、日本の政府及び東京都が負担した建設費、各種整備費の合計額が2,944億円となりこの他に無観客による入場料不足分約900億円が加わると約3,000億円が東京オリンピック開催代ということが解りました。

 

オリンピックの参加者が望む主な目的は、世界から集まった人たちとの間で技能を競い、自己の能力を発揮し、可能であれば、何等かのメダルを獲得しその本人の国に貢献すると共に自己の成績に繋げることでだと思っています。それだけにオリンピック開催において、世界の国々が注目するのは各国が取得したメダルの数です。

そのことについてデンマークの新聞記事*を基に抜粋を記述します。*Jyllands-posten (mandag den 9. aug. 2021), Kristelig Dagblad (Mandag den 9. aug. 2021)

 

東京オリンピックの国別に見たメダル数と獲得数順位(多い順):

(メダル一個当たりの人口数は筆者が算出)

  1. アメリカ 113個(内訳:金39、銀41,銅33)(約296万人あたり1個)
  2. 中国     88個(内訳:金38、銀32、銅18)(約1590万人当たり1個)
  3. ROC *         71個(内訳:金20、銀28、銅23)    (約200万人当たり1個)
  4.   *ロシアオリンピックコミティの略
  5. イギリス  65個(内訳:金22、銀21、銅22)(約86万人当たり1個)
  6. 日本    58個(内訳:金27、銀14、銅17)(約219万人当たり1個)日本の人口数約1億2700万人を58個で割ると218.9百万人となる。
  7. ドイツ  37個(内訳:金10個、銀11、銅16個)(約225万人当たり1個)

          以下省略

・・・・スカンジナビア諸国・・・

    デンマーク   11個(内訳:金3個、銀4個、銅4個)(人口約  54万人当たり1個) 

    スウェーデン 9個(内訳:金3個、銀6個、銅0個)(人口約112万人当たり1個)

    ノールウェー 8個(内訳:金4個、銀2個、銅2個)(人口約 67万人当たり1個)

    フインランド 2個(内訳:金0個、銀0個、銅2個)(人口約276万人当たり1個)

          ・・・・・・・・・

2020年東京オリンピックにおける人口当たりのメダル獲得量順位

  ( ):全人口数、  赤数字は:獲得メダル数 、 黒太文字:メダル1個当たりの人口数

     出典:Jyllands-Posten (mandag den 9. aug. 2021)

1. San Marino (34.467) har med 3 medaljer vundet en per 11.489 indbyggere

 サン・マリノ:人口11,489人当たりメダル数1個

2. Bermuda (72.084) har med 1 medalje vundet en per 72.084 indbyggere

 バームダ:人口72,084人当たりメダル数1個

3. Grenada (113.570) har med 1 medalje vundet en per 113.570 indbyggere

 グレナダ:人口113,570人当たりメダル数1個

4. Bahamas (352.655) har med 2 medaljer vundet en per 176.328 indbyggere

 バハマ: 人口176.328人当たり1個

5. New Zealand (4.991.442) har med 20 medaljer vundet en per 249.572 indbyggere

    ニュージランド:人口249,572人当たり1個

6. Jamaica (2.816.602) har med 9 medaljer vundet en per 312.956 indbyggere

 ジャマイカ:人口312,956人当たり1個

7. Slovenien (2.102.106) har med 5 medaljer vundet en per 420.421 indbyggere

 スロベニア:人口420,421人当たり1個

8. Fiji (939.535) har med 2 medaljer vundet en per 469.768 indbyggere

 フィジー:人口469,768人当たり1個

9. Holland (17.337.403) har med 36 medaljer vundet en per 481.595 indbyggere

 オランダ:人口481,595人当たり1個

10. Ungarn (9.728.337) har med 20 medaljer vundet en per 486.417 indbyggere

  ハンガリー:人口486,417人当たり1個

11. Kroatien (4.208.973) har med 8 medaljer vundet en per 526.122 indbyggere

 クロアチア:人口526,122人当たり1個

12. Danmark (5.894.687) har med 11 medaljer vundet en per 535.880 indbyggere

  デンマーク:人口535,880人当たり1個

因みに、2020年のデンマークのメダル獲得数は、1948年20個、2016年15個に次ぐ3番目多いと言われています。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

デンマークではチーム・デンマークという団体がオリンピックメダルの獲得者に慰労金(ボーナス)が支給しています。その額は単独で勝ち取った金メダルの場合10万クローネ*、銀メダルでは7万クローネ、銅メダルでは5万クローネと言われています。一方団体競技(例えばハンドボール)でのメダル獲得者に支払われる慰労金額は現時点では未発表となっています。* 10万クローネは約180万円

 

デンマーク・ウアンホイにて

2021年8月15日

 

ケンジ ステファン スズキ