持続可能エネルギー導入策のトップを走るデンマーク

その背景は?子供たちから国家の運営に関心を持たせるための施策がある。

 

世界の持続可能なエネルギー導入策について世界銀行が27項目にわたる導入条件を審査した結果、111か国中最も導入条件が整っている国はデンマークである、と報告しています。審査27項目として、エネルギーへの参入条件、エネルギー効率の推進化、再生可能エネルギー導入条件などの審査項目でデンマークは100点の内94点を上げ、世界で最も持続可能エネルギー導入策が整っている国と評価し、91点を上げたカナダとアメリカがデンマークの後に続いています。

 

デンマークが世界に先駆けて持続可能なエネルギー導入策に取り組み、トップを走っている背景には子供たちから国家の運営に関心を持たせるための施策を取っているためだと考えます。

OECD報告書によると、201615歳から29歳の青少年を対象に政治への関心について「政治に全く関心が無い」と答えた青少年の割合が最も少なかったのはデンマークだと書き、2009年、学力評価の国際機関(International Association for the Evaluation of Educational Achievement)が8年生(日本の中学3年生に該当)対象の調査「civic knowledge市民としての社会事情の認識」ではデンマークとフィンランドがトップだと書いています。

 

8年生から10年生対象の総選挙について

 

デンマークでは、2015年に「生徒の選挙制度」を採り入れました。生徒の選挙制度は8年生から10年生(日本の中学2年~高校1年に該当する生徒)が国会への選挙と同じように政党を選出する選挙です。

今年20172月全国の8年生から10年生の生徒63,000人が投票しました。投票の結果、各政党の獲得票率は、自由党19.1(19.5%)社会民主党15.6(26.3%)、自由同盟13.5(7.5%)保守党12.8(3.4%)社会自由党11.4(4.6%)デンマーク国民党8.4(21.1%)緑の党6.4(4.8%)、赤緑党6.1(7.8%)、社会人民党5.3(4.2%) となりました。 カッコ内は2015618日の国会議員選出総選挙の結果数値です因みに同選挙の投票率は85.89%です。

 

生徒の選挙の結果と20156月に実施された総選挙の結果を比較してみると、デンマークの中学生は社会民主党への支持が少なく、デンマークの国民党への支持が極端に少ないことが解ります。一方では保守党と社会自由党への支持が多いことが解ります。中学生が政治に求める検案は:

 

  1. 義務教育における時間数の削減策

  2. 暴行や暴力への厳罰策

  3. 安楽死の合法化策

  4. 25歳以下への無料精神支援策

  5. 電気自動車の無課税策

 

以上:各種デンマークのインターネット記事からの抜粋ですが、「世界で最も幸せな国民」と言われているデンマーク人の背景に、中学生の政治への関心を育だてる政策が採られていることもあるのではないかと思いました。

 

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コメント: 2
  • #1

    富久娘 (日曜日, 26 2月 2017 08:01)

    日本ではとても考えられない!です。日本の子供たちは、詰込み教育で、家では宿題、塾にまで行き、時間に余裕のない生活をしています。記憶する知識はあるかもしれないけど、考えたり、政治的に意見を持つなど、大人は考えたことはないのでは?デンマークの教育について知れば知るほど、やっぱりおかしいと思うようになりました。そして、多くの日本の親たちが子どもたちを追い立てているように思います。政治的な問題で子供たちと対等に話し合えるという環境は素晴らしいです。そして大人もしっかり対話ができることが大事だと改めて思います。

  • #2

    本庄 (月曜日, 16 10月 2017 16:15)

    デンマークのお葬式は普段着姿が多く、70人位の参列。式の後でお茶などが振る舞われ、香典は一人当たり40クローネ(約800円)と大げさでなくていいですね。服装について昔の日本でも結構そうでした。最近日本で気になることは、家族葬が多く、時には参列を遠慮してほしいとあるのです。地域の人達との交流を断つ。寂しい国になってきました。こんなことでは日本はダメになる。自ら隔絶する人が増えているように思います。デンマークのように、中学生の頃から自分の街、国を考え、共生を実感できる国民になっていきたいですね。