デンマーク人の休暇

2013年におけるデンマークの人たちの休暇日数は、下記表に見る通り、34日で世界で8番目に多い。

デンマークの就労者に休暇を強制的に取らせるようにしたのが、トーバル・スタウニング政権時代の1938年です。トーバル・スタウニング(18731942) は貧しい家庭で生まれ育ち、すでに10歳頃から仕事に就き19歳で葉巻選別工の資格を取り、若い頃から労働運動に加わり、1906年に社会民主党の国会議員に初当選しました。1924年デンマークに初の社会民主党政権が誕生その首相を務め(第一次スタウニング政権1924年~1926年)さらに第二次スタウニング政権(1929年~1942に他界)の首相を務めた人です。

 

労働者を代表する政党、社会民主党党首を兼任していたスタウニングは就労者の労働条件の改善に努め、「8時間労働、8時間の睡眠を含めた休憩そして8時間の自由時間」政策を採り入れました。その結果20年代から30年代にかけ就労者が徐々に休暇を取るようになり、1934年頃には就労者の約半分が休暇を取るようになっていました。しかし、この当時の休暇は就労者の権利として取れたわけではなく、休暇を取ると給料も出なかったため、経済的に休暇が取れない就労者もたくさんいました。そのようなことから、第二次スタウニング政権時代の1938年に就労者に有給休暇として年9日間を取らせる「休暇法」を採り入れ、就労者が休暇を取ることを義務つけました。1940年にはさらに有給休暇日を2日増やし、11日間としました。その一方で就労者が休暇を取って何をするか、どこに出かけるか、という課題が出てため、スタウニング政権は「デンマーク人の休暇」を促進させるために、各地方行政との間で「安く寝泊まり出来る場所の確保策」を導入、労働者のための旅行代理店を発足させました。この政策導入の結果、休暇後の就労者は労働意欲が増大し、生産性が高まった、と語られています。

20172月現在、デンマークの労働時間数は週37時間ですが、労働時間が短くなってもデンマーク人の生産性(時給水準や給与水準で見て)世界でもっとも多い中に入っている理由の中の一つに、就労者が十分な休みを取っているためではないかと思える。

1. Rusland 40 dage
2. Italien 36
3. Sverige 36
4. Finland 35
5. Frankrig 35
6. Norge 35
7. Brasilien 35
8. Danmark 34
9. Spanien 34
10.
Colombia 33
11. New Zealand 31
12. Australien 30
13. Argentina 29
14. Tyskland 29
15. Irland 29
16. Schweiz 29
17. England 28
18. Sydkorea 27
19. Holland 27
20. Indien 26
21. Japan 26
22. Hong Kong 23
23. Malaysia 22
24. Thailand 21
25. USA 20
26. Taiwan 19
27. Singapore 18
28.
Kina 16
29. Canada 15
30. Mexico 13